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20250617 令和7年第3回富岡町議会定例会/一般質問その1

  • 執筆者の写真: tsutomuhirayama
    tsutomuhirayama
  • 7月15日
  • 読了時間: 4分
写真1
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一般質問1『 震災伝承の取り組みの現状と今後は』

答『伝承の場所等の調査や活用方法の検討を』


平山「富岡町は、町内現地において、慰霊碑以外に震災の教訓、伝承に関するもの、場所、説明が乏しく、防災という側面でも、他町村に大きく遅れているように見える。町としては、現状をどのように考え、今後どのように伝えていく用意があるのか。」


教育長「地震・津波の被害や、現在進行形で続く原子力災害の状況を、次の世代、それ以降の世代へ伝えていくことは、町当局のみならず、今を生きる世代全員の責務であると捉えております。今回、ご質問頂きました内容については、教育旅行をはじめとした、様々な世代への学びに資する重要なご指摘と捉えておりますので、今後もアーカイブ・ミュージアムを伝承の拠点としながら、防災や観光等を所管する関係各課とともに、町内各地に残されている、震災・原発事故を伝える場所等の調査や、活用方法の検討を進めて参ります。」


平山「津波ついて、今現在町内に防災意識を高めたり教訓を残すということについて、どういう取り組みをしていますか。」


生涯学習課長「現在町内には、海抜、標高をお示ししたもの、そこに津波発生時の避難先を誘導する看板等が駅前周辺、津波被害があったエリアの方に約20ヶ所ほど設置をしております。(写真1)」


平山「津波注意(写真1)、この電柱に巻いてあるこれは、残念ながらこの高さまで津波が来たという表示がない。これだけではちょっと注意喚起ができるかなという疑問があるというところで、津波高、浸水高、遡上高等ここまで津波が来たという表示をするという提案をしたい(写真2楢葉町の例)。津波被災地では津波の到達地点、例えば宮古の方には到達地点にちっちゃい石碑が立ってたりします。碑、或いは看板を、駅前や観陽亭跡地などの象徴的な場所に欲しい。」


生涯学習課長「町の方では標高高と避難所の誘導ということで、津波が来たということが確認できる看板にはなっておりません。今ご提案をいただきましたので、各自治体の事例なども勉強させていただいて、今後防災の方の側面もありますので、関係各課と調整をして、設置については検討をさせていただきたいと思います。」

写真2楢葉町の例 津波浸水表示あり
写真2楢葉町の例 津波浸水表示あり
写真3 旧富岡駅跡地
写真3 旧富岡駅跡地

平山「汐橋の下あたりに旧富岡駅の跡地があります(写真3)。あそこはここに富岡駅があったというとても貴重な場所です。元の駐車場のラインが残っていて、今現在は荒れ果てたままになってるのはとてももったいないので、何か復興祈念公園とまでいかなくても、案内板ようなものがあれば、学びの場、周遊のポイントとして活用できるのではないかと思う。」


産業振興課長「そこの場所、誰の所有か確認したところ、これはJRの土地でございます。となれば、看板設置に当たり、また整備するにあたっても、JRとの協議が必要となります。」


平山「であれば、是非ともJRと協議して、ここに富岡駅があったと、町民の方が訪れたときに懐かしいねと、初めて行く人が、ここに津波で駅がなくなったと知る、そういう場所にしたいと思ってますので是非ともJRと協議していただければと思います。」


写真4 被災パトカーが打ち上がった場所(2011年3月)
写真4 被災パトカーが打ち上がった場所(2011年3月)

平山「被災パトカーがアーカイブ・ミュージアムに展示されてます。そのパトカーが打ち上がった場所が防災緑地、防災林の囲いから外れて、荒れ果てて草ぼうぼうになってます。あのパトカーを保存しようという運動をしたものの1人としては、とても心苦しいです。あそこは県の所有だと思うが、これも何か復興祈念公園とまでいかなくても、慰霊、教訓のスポット的なものができないか提案します。」


生涯学習課長「現在アーカイブ・ミュージアムには被災パトカーを展示しておりますが、実際にあった現地について、何も表記をしておりません。あの場所については現在防災林ということで、県の管理になってると思いますので、関係者との協議が必要になってくると思います。ただいまご提案をいただきましたが、先ほどの看板の設置場所など、総合的に判断して、実施するかどうかについては慎重に検討させていただきたいと思います。」


平山「防災意識を高めたり、とてもいい慰霊の場所になると思うので。ぜひともあの場所の活用方法を協議、検討していただければと思います。」


 震災伝承の取り組みについては、このほかにも複数用意していたが、時間の関係上ここまでにしました。(つづく)

 
 
平山 勉
​福島県双葉郡富岡町

富岡はこのままでいいのだろうか?
​常々、そう思ってました。

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