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20260909 富岡町議会9月定例会一般質問

執筆者の写真: tsutomuhirayama
tsutomuhirayama
9月30日
読了時間: 6分

楢葉町津波浸水深表示例 東日本大震災の津波被災地にはだいたいこれがあるが、富岡町にはない。

 

以前の一般質問と被る部分がありますが、進捗がないので改めて、そして焦点を絞って一般質問として出しました。


1.震災後に制定された沿岸部の災害危険区域について

 

(1)「震災後に制定された沿岸部の災害危険区域において、防災的側面から危険区域であることの発信を、町はどう考え、どのようにしているか。」

 

町長答弁

同区域については、単に建築上の制限があるだけではなく、防災的側面から「過去に津波による甚大な被害が発生し、将来にわたり災害リスクが特に高い区域である」ということを、町内に居住している町民はもちろん、町を訪れる方々にも分かりやすく伝えることが、重要であると認識しております。

このため、町ホームページ等において、災害危険区域の位置や建築上の制限について周知するとともに、津波ハザードマップ等により、津波による浸水想定区域や避難に関する情報の発信を行っております。

町といたしましては、平時からの防災対策の一環として、災害危険区域等の浸水想定や避難経路等について、関係部署、関係機関と連携しながら防災情報と合わせた効果的な周知となるよう取り組んでまいります。

 

再質問

ホームページ以外に現地には何もないことから言えば、前から何度も言っている様に富岡町は他町村に比べてだいぶ遅れてて改善が見られない。現地に表示することも含めて、まず職員のみなさんがなぜこれが必要かということを考えていただきたい。

このリスクの伝達、教訓の伝承、災害時の避難行動やハザード情報の伝え方、この伝え方をホームページやQR事業だけではなく、伝え方の検討が必要だと思います。

 

この地域の歴史的背景を共有することは、地域の災害特性の理解を深め、将来の災害被害を軽減する災害文化・防災文化の基盤ともなることです。

これは町の復興計画の根幹に関わる問題なので、この災害危険区域を、単なる利用できない土地ではなく、歴史的教訓や伝承的価値を伝える場という考え方の転換が必要だと思います。総合すると、災害危険区域には教訓と防災、追悼と鎮魂、そして復興の歩みを発信し続ける、そういう役割があるのです。

 

 

(2)失われた沿岸部の地域文化を後世に残さないといけないと思うが、これまで町からそのような動きが全く見られない。沿岸部の災害危険区域における地域文化の伝承について今後政策的に検討することはできるか。

 (3)防災的側面では、災害危険区域の表示をはじめ、駅前なども含め、以前提案した津波高、津波到達等の表示が未だに手をつけられていない。その後の進捗を教えてほしい。

 


震災前の居住を示す楢葉町波倉地区の石碑例


教育長答弁

 町の歴史及び震災の記憶と教訓、現在進行形で続く原子力災害の状況を、次の世代へ伝えていくことは、町のみならず、今を生きる世代全員の責務であると捉えております。そのため町では、地域の歴史を伝える場所や、震災で被害のあった箇所等に、QRコードを付けた看板を設置し、訪れた方々がスマートフォンを介して震災前の街並みや旧跡、地震津波被害の状況を確認できる「富岡駅周辺 記憶をたどるQR街歩き事業」に着手しております。

 

議員からご指摘をいただいております、津波高・津波到達地点への案内板等の設置につきましても、本事業により実施してまいります。

現在、実施事業者の選定準備を進めており、今後、案内板の設置個所等につきましては、駅前にぎわいづくり検討委員会や議会の皆様のご意見をいただきながら、事業を進めてまいります。

 なお、防災の観点からは、災害危険区域の周知のほか、今後想定される最大クラスの津波による、被害予測などの周知も重要と考えております。

引き続き関係各課と連携し、あらゆる機会を通じて、町民の皆様へ広く発信してまいりたいと考えておりますので、議員のご理解を賜りますよう、お願いいたします。

 

生涯学習課長

これまで議員の方からは、いろいろと提案をいただいております。教育長の答弁にもありましたように、駅前のにぎわいづくりの1つとして、生涯学習課としてQR看板という話をしておりますが、その他にご質問いただいております津波到達地点の表示、あと津波到達高等、QRとは別に整備を考えております。

ま

 

平山再質問

今後発信するQR事業とあわせて、この住民文化を後世に残すという取り組みを生涯学習課だけではなく、課の枠を超えて取り組んでいかなければならないと思ってます。

その過程では、住民の皆さんが住んでいた集落の何を残したいのかとヒアリングした上で、それをQRの中に組み込むことが必要ではないでしょうか。そして住民から意見が出てくるのを待つのではなくて、行政の方から積極的に動いて欲しいと思います。

災害危険区域の指定によって、居住を諦めざるを得なかった土地の記憶、地域の歴史は、もっと大切にするべきです。バラバラになった住民の心をつなぎとめて故郷の記憶を守るための心の拠り所として、今後に繋がる教育資源でもありますので、じっくり考えていただきたい。


 【教育長】

これまで進捗が遅れておりますことをこの場をお借りしましてお詫び申し上げます。今回、念願の予算もつきまして、先ほど答弁で申し上げましたが主たる事業者も決定していく運びとなりました。

ご指摘のようにQRコードだけに頼るという、それだけの計画にはしない方向で動いていることをここでご報告させていただきます。計画的に進めていく上でも、当然スタートの計画以外にも思い当たる部分が出てくるであろうことは予想されます。

もちろん予算と相談の部分もございますが、そうした部分もこの1回で終わるわけではなく、継続的に進めていけるよう、行政の方でも意識を高く持っていきたいと思います。

最後に、先ほど教育資源という言葉がありました。こうした部分をまず、外部から訪れる方々ももちろんですが、町民、そして学校で学ぶ子どもたちの教育資源としても有効に活用できるような、そんな部分も大切に考え、本事業をしっかりと進めていきたいと思います。

今後の事業の進行の中で、また貴重なご意見、ご指導を賜りますようお願いいたします。

 

 

【平山勉議員】

富岡はこれまで本気で取り組んでくれないというのが、とても悔しいところでもあるので、やっと動き始まったその動きをどんどん加速させて進めていってほしい。

 この災害危険区域、さきほどもいったように単なる利用できない土地ではなく、教訓と防災、文化の伝承、慰霊と追悼という重要な3つの公益的価値があります。これを上手に発信すれば、震災以降の町のあり方というのを示すいい見本になるのではないかなと思うので、富岡町が「学びのまち」として全国に誇れるようになってほしい、と結びまして一般質問を終わります。

 

津波到達点を示す浪江町貴布禰神社の例

平山 勉
​福島県双葉郡富岡町

富岡はこのままでいいのだろうか?
​常々、そう思ってました。

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